note再録ブログ

中学生男子みたいなこと言ってるな

電子書籍が普及し始めたころ、ネットの記事で「意外にも若い女性の利用が多い」と読んだ。BLだったり、TLだったり、お店で買いづらいジャンルの本や自分以外に見られたくない本を買うために利用しているという内容だった。
当時、本は紙の手触りやめくる感覚など触覚も楽しむものだと、電子の本に懐疑的だった私は、その記事を読んで電子書籍の利用に対し深く納得をしたのを覚えている。

隠れ腐女子であった私は、BLコーナーに立つのも恥ずかしかったしレジに行くのも勇気が行った。どうにか買ったBL本や同人誌の類を家族に見られないように本棚の奥の方に隠し持っていた(なのになぜか弟が見つけ出して読んでいたので恥ずかしさも相まって盛大にブチ切れた)。
電子書籍で一番最初に買ったのはBLの漫画だった。おかげで今もジャンルで言えばBLが一番多い。

とはいえ、私は電子書籍デビューより商業BLデビューの方が早かったのだ。既に紙の書籍として持っている。引っ越しや断捨離でかなり数を減らしたものの、どうしても年に一度読みたくなる私の萌えにクリティカルヒットする、とあるシリーズものだけは手放せなかった。
既に絶版になっていて、十数年前のものなので中古で探してもなかなか存在していない。電子書籍化もしていないので、手放したら最後、私はきっと二度と読めないのだ。無理、手放せない。
だけど、私は隠れ腐女子……いやもう、バレてるんだけど身近な人に自分の性癖は知られたくない。
今、私が死んだらこのBL本が家族の目に触れてしまう、どうしよう!?と友人に相談したところ、タイトルを返された。

「開き直れ。死んだ後のことだし、家族もきっとふーんって言って中身も見ずに捨てるよ。」

確かに私も、家族がエロ本やDVDの類を遺していても絶対見返さず即ゴミ袋に入れると思う。私が手元に置いてるものは昔の作品なのでまだタイトルも直接的ではないし、表紙も主人公の二人が抱きついてる軽いものだし(中身はそうじゃないけど)、そうか、全然大丈夫か。

……いや、無理だわ。

とりあえず私に出来ることは、開き直ることができるまで死なないことだ。