サイトの漫画を読んでくれた方はご存じかと思いますが、私は神様や天使、悪魔や吸血鬼などが出てくる現代設定ものが大好きなんですよね。人間と同じ形をした人間とは違う存在が、ひょっとしたら自分の身近にいるかもしれない……っていう舞台設定にすごくときめきます。
未だに中二病罹患してる!?
そういえば、小学生のころから創作キャラは悪魔でした。恋愛物書いてて、2人の恋愛の結果として子どもができることがすごくイヤだったんですよね。人外なら種の違いから生殖しないかなとか、同性同士を考えるようになった……どういう小学生?
漫画として初めて触れたのが「ポーの一族」というのも強い影響を与えていると思います。家に世界の神話・民話の類の本が積まれていたし、周りに色んな宗教を信じている人たちがいて、そういう存在を考える機会が身近にありました。各宗教ごとの神様の解釈を調べて、創作をする際に私なりに解釈した神様や天使、悪魔などを考えるのは今でもすごく楽しいです。教会とかあまり行く機会無いけど、たまに用事があるとそんな場所ではないのにワクワクする。
と言っても私はどこの宗教を信仰しているわけでもないんですが、一番しっくり来ているのは日本神話とか神道で、こう、周りのいろんなものに神様が宿っているっていう考え方は、物を大切にするとか自然と協調して生きていくっていう「教え」かもしれないけど素敵だなと思います。妖怪の成り立ちとか、怖かったりもするけどおもしろいです。
だから神様のことは「願いをかなえる」というより「見守る」存在と思っているので、お正月や節目には神社に行って参拝しますが、随分前から自分のことをお願いするのはやめました。その代わりに頑張りますって言う決意報告をしています(仏教的には神仏に頼らないっていうのは傲慢らしいですが)。あとは、自分以外の健康とか、早く温かくなるといいなという希望とか、今住んでいるところは近道が神社の敷地を通り抜ける形になっているので「こんにちは通ります!」みたいな挨拶とかをするようにしています。挨拶もせずに自分の家を通り抜けられるのは不快かなと思って、なんとなく。
自創作の神様
『月が泣くから』のヨミは、元は不思議な力を持った人間で、封じ込められて兄への愛憎混じってたたり神にもなりかねないところを、周りから慕われていたので神として祀られて神格を得たという設定でした。それでも善性の神ではないので「盈司が朔也の為に必死だったから」助けたというのは、盈司が優しい人間だからじゃなくて兄弟間の強い感情を感じたからというヨミの選り好みの結果です。
あと、全く本編に関わってないけど『アルモニア』の孤児院はカトリック系で、『リコリス』の久世は敬虔なカトリックだったけど吸血鬼になってその敬虔さのせいで十字架の類が無理になったっていう設定(そうじゃない新見は十字架は平気)がありました。
やっぱりモチーフとして十字架があるのは創作するうえでわかりやすいのですぐ使ってしまうな。
創作進捗
天使・神様が出てくる宗教のいいとこどり独自MIX解釈をしている『前途洋洋たる僕ら』4話、ネームを始めました、がんばります!